映画の戦後 2015年12月23日

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「映画の戦後」を読んだ。

ちゃぶ台について、興味深い記述があった。


「『卓袱台のある暮し』は近代日本の庶民の暮しそのものだ。

長谷川町子の『サザエさん』でも向田邦子のドラマでも、

あるいは小津安二郎や成瀬巳喜男、木下恵介の小市民映画でも

家族の中心に卓袱台があった。」


ところが、それは、明治にはなかった光景だという。


「卓袱台が一般に普及するのは大正時代。

それまで普通に使われていた箱膳が

関東大震災によって消失したのが

普及の一因ともいう。

何より大正デモクラシーによってそれまでの

家父長的秩序が崩れたことが大きい。

箱膳には序列があるが卓袱台にはそれがない。

家族みんなが平等に食卓を囲む。

和気藹々とした雰囲気が生まれる。」


知らなかった。

そういえば、江戸の時代劇には、箱膳の食事風景が

当たり前に出てくる。



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by kitanojomonjin | 2015-12-23 16:09 | この国のかたち | Comments(0)