三内丸山遺跡を訪ねた750万人 2015年10月7日
2015年 10月 07日三内丸山遺跡に、この21年間、訪れた人が、
10月5日で750万を数えたという。
(毎日新聞・2015年10月6日付)
毎日新聞のコラムが、なかなか
シャレたまとめ方をしている。
「人口減に悩む青森県だが、同遺跡への来場者は
県人口の5倍以上に達した。
多くの土偶を作り、クリを栽培し、大規模な集落を
営んでいたいにしえのにぎわいを取り戻せるか。」
なるほど。
現在、青森県の人口は、およそ137万人。
この20年あまりで、県の人口の5倍以上訪れたというのは、オドロキである。
でも、三内丸山遺跡の性格から言って、
うなずけることかもしれない。
たとえば、8月下旬の宵待ちフォーラムでも紹介されたが、
三内丸山遺跡から出土する土偶の数1000あまり。
日本一の出土数である。
しかも、土偶の土の分析によると、そのうち2~3割は、
三内丸山以外の土地から運ばれているというのだ。
縄文の時代から、三内丸山遺跡は、そこだけで完結せず、
各地から多くの人々が訪れる巡礼の地(?)だった
可能性があるのだ。
そのDNAが、20世紀から21世紀の今日に到っても
引き継がれ、三内丸山詣でをする人が多いのではないか?
そんなふうにでも、妄想をたくましくしないと、
「750万人」の意味は、解き明かせない。
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