神隠しされた街 2015年1月24日

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先日、ラジオで

脚本家の倉本聰さんが、

歌手の加藤登紀子さんが歌っている

「神隠しされた街」を紹介していた。

歌詞の原作は、福島県南相馬市に住む

若松丈太郎さんという詩人である。

こんなふうにはじまる。


「四万五千の人びとが二時間の間に消えた

サッカーゲームが終わって競技場から立ち去った

のではない

人びとの暮らしがひとつの都市からそっくり消えたのだ」


てっきりこれは、3.11のことだと思う。

ところが、これは、17年前に、

詩人若松丈太郎さんが、チェルノブイリを訪ねて

つくった詩だった。

詩人の想像力は、恐るべきものだった。


「原子力発電所中心半径三〇kmゾーンは危険地帯

・・・・・・・・・

東京電力福島原子力発電所を中心に据えると

双葉町 大熊町 富岡町

楢葉町 浪江町 広野町

川内町 都路村 葛尾村

小高町 いわき市北部

そして私の住む原町市がふくまれる

・・・・・・・・・

私たちが消えるべき先はどこか

私たちはどこに姿を消せばいいのか」


くりかえし言っておかなければならない。

これは、3.11の17年前に、

チェルノブイリを訪ねた詩人の

想像の世界である。

それが、いま現実のものとなっている。


この想像力をなぜ、科学者も政治家も

そしてわれわれも持てなかったのだろうか。

暗然とする。


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by kitanojomonjin | 2015-01-24 12:32 | この国のかたち | Comments(0)