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初めて万里の長城を歩く 2005年7月6日

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(万里の長城・司馬台)

万里の長城のひとつ、司馬台に登ったのは、
1999年夏のことだった。

北京の周辺にいくつか残る万里の長城の中で、
司馬台は、最も険しく最も景色がいい。
なによりも訪ねる人が、少ないのが魅力である。

北京の北西へ、土煙の中、4時間ほど進む。
周りがのどかな田舎の風景になり、やがて
山道になる。

車を置いて、山道を1時間ほど登ると、
山の尾根に作られた長城にたどり着く。

さらに、長城の階段を黙々と歩く。
登りと下りの階段を繰り返していると、しまいに
膝ががくがくしてくる。

階段に座り込むと、尾根を渡る涼風が頬をなでる。
人類は、なぜこんなものを作ったのだろう。
歴史の不思議を感じる。

司馬台の麓で、食事をとった。
テーブルにつくと、全員が紙ナフキンを使って、
コップを拭く。
黄土の細かい土がこびりついているのだ。

つぎに、店の人に念を押して、冷えたビールを
注文する。
黙っていると、人肌の(常温の)ビールが出てくるからだ。

いずれにしても、くたくたになった万里の長城行と
そのあとのおいしいビールの味は、忘れられない。

万里の長城を黙々と歩くことが、けっこう病みつきになり、
幾度か、北京周辺の万里の長城を訪ねることになった。


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by kitanojomonjin | 2005-07-06 19:57 | 旅の街角から