不思議のショスタコ交響曲第1番 2013年5月18日
2013年 05月 18日きのう、ユーリ・テミルカーノフ指揮の
ショスタコーヴィチの交響曲第1番を
サントリー・ホールで聴いた。
これまで聴いたショスタコの1番の
どれとも違った演奏だった。
たとえば、ティンパニ。
まるで、遠くの雷のように忍び寄ってくる。
ほかの指揮者の場合は、個を押しつぶす
社会主義体制そのもののように、
威圧的に聴こえるのに、全然違う。
ティンパニのリズムすら、個のたましいの
震えのように、聴こえる。
音楽評論家が、テルミカーノフの最近の演奏を
次のように、評している。
「これ見よがしに煽り立てるのはなく、
さながら壮大豊麗な音の絵巻物のように構築し、
悠然たる力感を漲らせている」
ショスタコの1番のイメージが
まったく変わってしまった。
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