アイルランドの原風景・コネマラ 2010年9月10日
2010年 09月 10日アイルランドの西海岸地方に、コネマラという地域がある。
国立公園にもなっている。
氷河が作り出したという山並みと
その異様なたたずまいは、息をのむものがあった。
「氷蝕」ということばがある。
氷河の侵食作用で出来た風景の意味である。
これが、まさにその風景だった。
地元のドライバーが、話してくれた。
第二次世界大戦中、アイルランドは、中立を表明した。
ドイツや、連合国の軍艦が、突然入り江に姿を現すことがあったという。
この地区の駐在のおまわりさんが、自転車をこいで
あわてて、ダブリンに連絡を入れた。
ところが、翌日になると、軍艦は、姿を消している。
なんどかそんなことが繰り返され、
しまいには、どうせいなくなるのだからと
報告するのもやめにしたという。
この無人の地に立ち、
夏だというのに冷たい小雨まじりの風に吹かれていると、
ミステリー・スパイ小説の舞台に立っているような気になる。
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