オペラ歌手ジュリエッタ・シミオナート 2010年5月30日
2010年 05月 30日きのうの朝日新聞に、
オペラ歌手のジュリエッタ・シミオナートさんの
追悼記事が載っていた。
一世を風靡したオペラ歌手だという。
5月5日に、99歳でなくなった。
100歳まで、あと一週間だったとか。
その記事のミラノにある「音楽家のための憩いの家」の話が、
おもしろかった。
もともとベルディが、引退した歌手や演奏家のために
建てた老人ホームだった。
彼女は、その友の会の代表として支援し続けたという。
彼女は、晩年こんなふうにはなしたという。
「音楽家は引退すると、心がからっぽになるのです。
なにかこう、火が消えてしまいそうな・・・」
またこんな言葉も紹介されている。
「苦しみや悲しみは叫んではだめ。
この(ガラスの置物の)魚みたいに
静かに耐えなさい。」
オペラ歌手というのは、自らの身体を
最高の楽器として表現する芸術家である。
だからこそ、人間の喜怒哀楽について、
身をもって、深い考察が出来るのだろう。
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