一日だけの夜桜・チョットいい話 2005年4月6日
2005年 04月 06日東京の国分寺から狛江にかけて南に流れる小さな川・野川(のがわ)。
野川の川沿いの桜が、今、3~5分咲きを迎えている。
毎朝、ここを散歩するのが日課になっている。
そこで、一枚のポスターを眼にした。
「野川の桜ライトアップを楽しむ会」とある。一日だけ、ここで
桜をライトアップするという。ただし、日にちは、直前でないと
わからない。おおよそ次のような事情があることがわかった。
この川のほとりにあったCM・映画撮影用の照明機材の
レンタル会社が、16年前に始めたのがきっかけだった。
会社のホームページに、そのいきさつが書かれていた。
「今年も桜の季節がやってきました。ちいさな会社の
お花見から始まりました野川の桜ライトアップも
今年で16年目を迎えました。会社の成長と共に
ライトアップも年々拡大し、今では、約650mを
ライトアップするまでになりました。
このライトアップも3年前の本社移転に伴い、
中止する予定でしたが、地元住民の方々より
ライトアップ継続の声を多数いただき、これに
応える形となり現在に至っております。」
続けて、日程がなかなかきまらない事情を述べている。
「毎年ライトアップの実施日について「もっと早く
決められないのか?」等のお問い合わせが
ありますが、桜の開花状況と、弊社の都合
(機材のレンタル状況)によって変わってしまいます
ので、3日前ぐらいにならないと確定できないのが
現状です。最新情報をこのページにてお知らせ
致しますので、毎日チェックしてください。」
会社のとまどいと、住民の期待になんとか応えたいという
気持ちがこの文章によくあらわれている。
このポスターのほかに、照明機材の搬入・搬出の応援者も
呼びかけている。「野川の桜ライトアップを楽しむ会」という
ライトアップを応援する市民の輪もできているようなのである。
かくて、小さな会社の一日だけの夜桜ライトアップのプレゼントが
今年も実現しようとしている。
きっと、どこにも負けない印象的な夜桜になることだろう。
(実施日の問い合わせ先
http://www.arc-system.co.jp)
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