縄文のお月見 2005年3月22日

前回にひき続き、縄文のお月見の話。

1999年に始まった縄文遺跡でのお月見は、

2004年、6回目を迎え、ひときわユニークなものになった。

アフリカの踊り手と太鼓の奏者を招いたのである。
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(NPO法人 三内丸山縄文発信の会発行「縄文ファイル」より)

月の出た遺跡に、アフリカの力強い歌声が響いた。

「きょうは、よき日。祭りが始まる。」

アフリカの語り部の家に伝わる伝統的な歌だという。

歌っているのは、ニャマ・カンテさん。西アフリカのギニア生まれ。

実は、ご主人は、国士舘大学教授の鈴木裕之さん。

鈴木さんは、音楽人類学を専攻しておられ、西アフリカへ

調査に行って出会ったのが、お二人の馴れ初めとか。

今は、娘の沙羅ちゃんといっしょに日本に住んでおられる。

リズムをとっているのは、ジェンベという太鼓とドゥンドゥンという

太鼓。いずれもアフリカの太鼓である。

奏者は、寺崎卓也さん、小川潤一郎さん、そしてセネガル・

ダカールうまれのブバカル・ガイさん。

太鼓のリズムに合わせて、ニャマ・カンテさんが踊りだした。

両手を水平に大きく広げては、正面で何度も打ち合わせる。

足で、大地を強く打ちリズムを取る。首を前後に大きく振ると、

長い髪が弧を描く。身に付けた和服のような衣装と

ダイナミックな動作は、次第に、熱気を帯びてくる。

それは、太古の昔、巫女あるいは、シャーマンが憑依(ひょうい)

していく姿に見えた。

しかも、遺跡に囲まれて、ニャマ・カンテさんは、

なんの違和感もなかった。逆に、実によく溶け込んでいる。

それも無理は、ないかもしれない。

そもそもアフリカは、現生人類ホモサピエンスのふるさと。

ホモサピエンスは、はるかな昔、アフリカを出発して旅に出た。

その旅の到達点の一つが日本列島だった。

このお月見の夜の踊りと太鼓の演奏は、遠くアフリカと

縄文のつながりを実感させてくれるものだった。


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by kitanojomonjin | 2005-03-22 18:27 | 縄文 | Comments(0)